P
20-85歳の心不全患者
臨床的に安定 NYHAⅡ or Ⅲ 慢性心不全の治療にも関わらず症状がある
EF<45%
除外基準:重篤な不整脈、高度AV block、閉塞性or感染性の心疾患、最近のAMI、重篤な脳血管疾患、呼吸器疾患、肝疾患、腎疾患、血液疾患、予後が短い
I ピモベンダン1.25mg or 2.5 mg を1日2回
C プラセボ
O
primary endpoint: adverse cardiac event(death from heart failure, sudden/arrhythmic cardiac death, and hospitalization for worsening heart failure.)
心不全による死亡、突然死・不整脈による死亡、心不全増悪による入院の複合エンドポイント
RCTでdouble blindとのことだが、多施設研究かどうかなど具体的な方法不明
blindの方法は不明
random化はブロック法で行われ、EF,NYHA、施設、心疾患で層別化
検出力80%と計算し、各郡130人が必要⇒足りている
○結果
左の図は良さそうに見えるがprimary endpointとsecondory endpointを合算? 何故?
右の図がprimary endpoint ピメベンタン群: 10.1% プラセボ: 15.3%
NNT:19
QOLは上がっている。。
短期的な副作用はなさそう。
○コメント
一見良さそうな結果に見える。ただ、outcomeが複合エンドポイントなので注意が必要。さらに心不全による入院も複合エンドポイントに入っているので医師の主観が入る可能性もある。
さらにACE-Iが4割程度しか使われていないため、そこが影響を与えている可能性も。
さらに長期間の使用することによる副作用は未知数。
また、PDE阻害薬はコクランレビューでは死亡率が上る可能性も指摘されている。
一般内科が使う薬ではないと思われる。
ただ、medicationを行っても心不全を繰り返す or QOLに支障をきたす場合の最終手段としてはありかもしれない。 下記のような報告もある。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo1969/31/11/31_777/_article/-char/ja/
あくまでエキスパートオピニオンだが、心原性ショックにおけるカテコラミン離脱にも使われているが。。効果は不明。