城東病院総合内科 ブログ

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徳田先生回診 2016年12月6日 テリパラチドのエビデンス

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高齢女性の1ヶ月前からの企図振戦(intentinon tremor)で来院。

軽度の体幹失調もあり歩けない。

内服薬やアルコール無し。

振動覚も少し低下?? →ビタミンB12と梅毒は問題なし。

小脳や中脳病変、多発性硬化症なども考えたが、頭部MRIは異常なし。

実は2ヶ月前からテリパラチド(PTH製剤)の皮下注が開始。開始された理由は、健診で骨形成マーカーと骨吸収マーカーの異常が指摘されたから。

薬剤性の振戦か。

 

 

テリパラチドの振戦の副作用は報告されている。

http://patientsville.com/teriparatide/tremor.htm

 

 

 

そもそもテリパラチドとは??

wikipediaによると・・

テリパラチドはヒトパラトルモン(PTH)のN末端から34個のアミノ酸を切り出したポリペプチド

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PTHから人工的に精製したペプチドでPTH作用がある。

 

 

PTHは副甲状腺機能ホルモン、骨・腸・腎臓に働く。 下記のサイトより引用

【第129号】原発性副甲状腺機能亢進症について | くす通信 | 国立病院機構 熊本医療センター  

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PTHを断続的に投与することで骨芽細胞を増やすとのこと

下記より引用

フォルテオ、テリボン(テリパラチド)の作用機序:骨粗しょう症治療薬

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なお、Up to dateでは・・

Teriparatide is not considered initial therapy for most patients. Possible candidates for teriparatide include men or postmenopausal women with severe osteoporosis (T-score of -3.5 or below even in the absence of fractures, or T-score of -2.5 or below plus a fragility fracture), patients with osteoporosis who are unable to tolerate bisphosphonates or who have contraindications to oral bisphosphonates (achalasia, scleroderma involving the esophagus, esophageal strictures), and patients who fail other osteoporosis therapies (fracture with loss of BMD in spite of compliance with therapy).

→つまり重度の骨粗鬆症でビスホスホネートに反応しない or 使用できない場合にPTH製剤の使用を検討する

 

 

Ann Intern Med. 2008 Feb 5;148(3):197-213. Epub 2007 Dec 17.

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→ビスホスホネートと違い、非椎体骨折を予防するエビデンスは乏しい。

 

 

おそらくFirst lineでテリパラチドを使うことはない。ましてや一次予防では・・