コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

高Ca血症について

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本日はスタッフ本橋の高Ca血症のレクチャーでした!

教科書的には、副甲状腺機能亢進および悪性腫瘍が一番多い。

しかし、実際にはビタミンDが最も多い。次が悪性腫瘍、副甲状腺機能亢進症は稀。

 

まずは薬剤をチェック。活性型ビタミンDが何より大切。

日本の活性型ビタミンDは量が多い。アルファカルシドール1μgは多い印象。

高齢者、腎機能障害は特にリスク。

さらにMgやCaを併用すれば、リスクが高くなる。

 

Caが高ければ必ずPをチェック。Pが低下していればインタクトPTHおよびPTHrpをチェック。

全例でPTH,PTHrpはチェックしなくても良いかもしれない。

 

活性型ビタミンDやカルシウムを内服していればまずは生理食塩水で治療。

それで数日で正常になれば、薬剤性と言える。しかし、それでもCa高値が継続すれば他の原因をチェック。

原因が分からなければ、全身疾患で肉芽腫性疾患をチェック。