コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

HOCMのフィジカル

志水先生回診でHOCMのフィジカルについて教えていただきました。

バルサルバ法 or 立位では静脈還流が低下
⇒それで音が大きくなるのがHOCM Asでは音は小さくなる。

つまり前負荷が減ることで、SAMが悪化⇒圧格差がより大きくなるのが特徴

ハンドグリップでは後負荷が増加。
⇒HOCM, ASで音が小さくなる。

Asと違い頸部に放散しない

頸動脈の拍動はAsでは遅脈・小脈だが、HOCMでは最初に大きな波があり、次に小さい波があるという2峰性の脈。
さらに心壁肥厚を反映し、4音を合併する
2峰性脈+4音で、3peakの心尖拍動になる。
さらに圧自体も大きいので、心尖拍動も強くなる

またMRの合併も必発。
SAMによりMRが起こるため。
Asのダイヤモンド型の心音とは違い、pan systoric murmurがベースに駆出性雑音になる

 

 

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