マニュアルカンファの内容を一部共有します!
胸膜癒着術
・癌性胸膜炎に伴う胸水がコントロール不良の場合は、胸膜癒着術が考慮される。
・癌性胸膜炎の場合は炎症惹起作用が強いピシバニールが好まれる傾向がある。
・ユニタルクは古典的に使われ、副作用と効果のバランスが良いと言われるが、日本では保険適応がない。
結核性胸膜炎
・発熱・咳嗽・胸痛が主な症状で、通常は慢性経過をとるが、1/3の症例では急性経過を取り得る。
・リンパ球優位の滲出性胸水が特徴的である。
・胸水ADA>40-50U/L が一つの目安である。
・胸水の抗酸菌検査は必ず提出するが、感度は低く陰性でも否定は出来ない。
・喀痰の抗酸菌検査は、感染管理の問題からも必ず提出する必要があり、自己喀痰がなくても誘発すべきである。
・必要に応じて胃液の抗酸菌検査も行うべきである。