2016-08-26 根本先生感染症(抗菌薬)レクチャー 本日は総合内科内科の、元医局長の根本先生に感染症(抗菌薬)レクチャーをして頂きました!!大変、勉強になりました。根本先生ありがとうございました!! 〇アミノグリコシド GNRへの特効薬。 緑膿菌にも効果的だがGPCには効かない。 特に尿路感染で効果的 1日1回投与が原則 副作用は腎毒性があるが、短期間では問題にならない。 ガチの腸球菌菌血症ではシナジー効果を狙い、ペニシリンと必ず併用する、この場合の使い方は1日に何回かに分ける。シナジー効果により腸球菌にも殺菌的に作用 アミノグリコシドを速い速度でIVすると、神経筋ブロックが起こりうるため注意⇒治療はカルチコール ただし酸性環境には弱いので膿には使えない 逆にメトロニダゾールは酸性環境に強く、膿にも強い 〇アズトレオナム アレルギーが起こりにくいのが特徴。 GPCカバーは全くない。 緑膿菌をたたきたいけどアレルギーが問題になる時に使用。 〇バンコマイシン いわずとしれたMRSAの第1選択 ただし、最近はMICが上がってきていて、効きにくくなっている。 MICが2以上ならバンコマイシンでは厳しいかもしれない。 MICが1以上なら、トラフは15~20を維持。 トラフが20を超えたら、腎毒性が問題に。 バンコマイシンの腎毒性は利尿薬、アミノグリコシド、造影剤との併用でさらに悪化する。 〇ダプトマイシン 殺菌性。 MICが高い時にバンコマイシンの代替薬となり得る。 ただし肺炎には使えない。 〇リネゾリド とにかく高価な薬。 静菌性であり効果も弱い。 さらに骨髄抑制も必発で副作用も多い。 VREにしか適応はない・・